現場で働く社員の悩みを受け止め、
解決策を一緒に考えていく
知人から、「わたしが勤めている会社で、建設現場で働く社員をサポートするポジションを募集しているんだけど、受けてみない?」と声をかけてもらったことが、ワールドコーポレーションを知るきっかけになりました。詳しい仕事の内容はわからなかったのですが、とにかくいろいろな人と接して話をする仕事だと聞いて、「あっ! それ、やってみたい」と思ったのです。以前の職場で、新人教育を任されていた時がとても楽しかったので、なにか人と関わる仕事をしたいという気持ちにつながったのかもしれません。
技術支援課の業務は、現場で働く技術社員の皆さんをサポートするというものです。こうした専門部署を社内に設けている会社は少ないのではないでしょうか。当社で施工管理を担当する技術社員たちは、さまざまなお客様の現場に配属され、そこで仕事をします。そのため、ちょっとした人間関係の悩みなどがあっても、まわりの人には言い出しにくく、相談相手が探せない場合があります。そんな時、ひとりで悩みを抱えないですむように、わたしたち技術支援課の社員がいて、技術者ひとりひとりの気持ちを受け止めながら、環境改善や問題解決の糸口を一緒に考えていくのです。
相手の目線で接しながら、
気心知れた関係を築きたい
この仕事が面白いのは、同じ技術社員の担当として長くつきあっていけることです。営業職は、お客様ごとに担当が決まっているので、配属される現場が変われば担当営業も変わるのですが、わたしたち技術支援課の担当はずっと変わりません。ひとりの技術社員の方と二人三脚で歩んでいるような感覚でつきあっていくことができます。
担当している技術社員には、年齢も性格も様々な方がいます。だからこそ、話を聴く時には自分の気持ちや考えを押し付けず、相手の目線で対応することを一番に考えます。そして、少しずつ気心の知れた関係になり、相手に「菱沼さんになら遠慮なく自分のことを話せる」と思ってもらえたら嬉しいですね。
以前、現場の人間関係で悩んで「辞めたいかもしれない」と相談してきた若い技術社員が、次の現場で会った時にはすごく成長していたのです。以前よりもしっかりした考えを持つようになって、後輩の抱えている悩みまで心配し、わたしに相談してくれるようになっていました。ずっとフォローをしてきた技術社員が、こんなふうに成長した姿を見ると、この仕事をしていてよかったと心底思います。
もっともっと人間関係の
スキルを磨いていきたい
わたしには、高校生の時から続けているスポーツがあります。8人漕ぎのボート競技なのですが、今でも市民サークルで活動を続けています。わたしは「舵手」と呼ばれるポジションで、ボートの漕ぎ手ではなく、レース展開をみながらボートの舵を取り、漕ぎ手ひとりひとりに声をかけて気持ちを盛り上げるのが役割です。漕ぎ手もそれぞれ性格が違いますから、わざと負けん気をあおったり、とにかく褒めて自信をもたせたり、相手によって対応も使い分けていきます。
考えてみれば、こうしたボートの経験も今の技術支援課の仕事に役立っていると思います。これから、もっともっと自分のコミュニケーション力を磨き、いろいろな方といい人間関係を築いていくことがわたしの目標です。仕事でもプライベートでも人と接する機会は積極的に利用して、さらなるスキルアップを目指していきたいと考えています。