まったくの初心者だったわたしを、
正面から受け止めてくれた
専門学校を卒業し、その後職種の違う仕事を2社ほど経験しました。どうしても正社員として働きたい、という気持ちが芽生え、父が土木設計の仕事をしていたこともあり、なじみのあった建設業界を受けているなかで、この会社に出会いました。
父が関係者とはいえ、わたしは全くの素人。面接の段階からすでにわからないことが多く、何度も何度も担当の方に質問をしてしまいました。そのたびに、いやな顔一つせず、丁寧にわたしの質問に答えてくださり、面接の時点でこんなに教えてくれるなら、入社してからもきっと大丈夫だろう、と安心して入社を決めることができました。入社後も研修を1か月間丁寧に行っていただき、現場にはやく立ちたい、という気持ちになったことを今でも覚えています。
現場でも未経験のわたしを受け入れてくださる雰囲気があります。職人さんも思ったよりもずっと優しくて。専門用語も多く苦戦することもありますが、日々勉強させてもらいながら現場に立っています。
素人のわたしにも、できることはある
わたしが担当している仕事は、新築を建てる現場ではなく、既存の施設の改修工事が主だったものです。先日はとあるビルの中に複数あった喫煙所を、ひとつの場所に集約する、といった内容の工事を取り扱いました。
それにあたり、これまでビルのあちこちに付けられていた喫煙所の場所を示すサインの位置を変えなければならず、わたしはその指示書をビルをくまなく歩き、地図と写真付きで作成しました。職人さんから「これさえあれば、現場を見に行かなくてもわかるよ、ありがとう」と声をかけていただいたときはうれしかったですね。何も知識がなくても、自分にできることはあるんだ、と。
それからもできるだけ現場の職人さんがスムーズに作業を行えるように、できるだけ先回りをして自分に何ができるのかを考え、行動するようにしています。
現場を少しでも明るく、安全に工事が
進められる環境に自らしていきたい
最初は分からなかった道具の名前や業界用語も覚えてきて、今では職人さんたちとも普通に会話ができるようになってきたのがうれしいです。そんな中、次に自分ができるのは、常に現場を明るくすること。そうすれば、職人さんたちも自然と明るくなり、現場の環境がどんどん良くなっていくんです。
また最近では「図面を書けるようになりたい」という目標ができました。図面を書けることで、現場で働く様々な方々に対して的確に指示ができ、安全かつ効率的に工事が進められるようになるからです。尊敬できる上司がいるのですが、その方が現場に立たれると、一度も作業でつまったことがないんですよね。いまはまだまだ半人前なので、基礎の知識を覚えることで精いっぱいですが、仕事が終わった後などに、その上司に協力してもらい、少しずつ覚えていけるように頑張っています。
誰でもはじめは初心者です。それでもいいと言ってくれる、会社や現場の仲間たちがここにはいます。これからもできることから、少しずつ行動していきたいと思っています。